白神マタギ舎代表 工藤光治氏の講演を聴く

 
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           工藤光治氏が射止めた熊  (画像をクリックすると拡大します。)




 
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           飯盒炊飯(マタギは、岩魚を素手て獲る。)




 
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           6kgもあるマイタケ。こんな茸を採ったら嬉しくて舞いたくなりそう
          ですね。 (45kgのマイタケもあるそうです。)


 
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           沢が土石流で塞き止められ、一時的に出来た湖です。



 
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           ハイマツの花





 
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           「鬼の坪」の下にある湧水
             (鬼の坪は、大川の上流にある青鹿岳の東側山麓にある。)




 
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           質問者に気軽に答えておられる工藤光治氏
           
            (筆者もブナ虫〔ブナアオシャチホコ〕の大発生現象について
             質問をいたしましたが丁寧に答えてくれました。)




 昨日開催された青森シニアカレッジで、西目屋のマタギの工藤光治氏の講演がありました。
 講演は、スクリーンに投影された写真を受講生に見せながら進められました。

 話の要点
・ 白神山地には銅鉱山(尾太鉱山)があったので、大勢の人達が集まってきたが、自然を破壊することなく暮らしていた。溶鉱炉跡や炭焼き跡がたくさん見つかった。
・ 鎌倉時代には、修験者が沢山集まり、銅鉱山も繁栄したが、白神山地の自然を破壊しなかった。山のものは山神の授かり物と考えていたから。
・ マタギは文字のない文化です。伝承の文化です。
・ 目(視力)はマタギにとっては命です。今でも遠くのものはよく見えます。
・ 白神岳から御来光を仰いたとき、太陽は八甲田連峰の辺りから上がってきた。
・ 白神山地には、八甲田山のようにトドマツなどの針葉樹が生えていないが、ダケカンバの樹氷が見られる。
・ 冬のブナ林には4~5メートルの雪が積もる。向白神岳の急斜面などには、ツシマザサが生えている。
・ 熊を射止めるときは気持ちは鬼となる。鬼になれ、又、鬼になる。→「マタギ」
・ 熊を撃つときは、首の付根を狙う。逆さ皮の儀式、剥ぎ取った皮を撃ち取った熊に見せる儀式(アイヌ思想)
・ 「鬼の坪」の下の湧き水は、寄生虫がいないので飲むことができる。

 (補記) 鬼の坪は、青鹿岳山頂直下の東側斜面が山崩れを起こしたときに堆積した直径1~2mの岩屑がもとになって発達した風穴です。風穴からは真夏でも0℃近くの冷涼な風が吹き出しており、周辺のブナ群落とはまるで異質の環境になっています。ハイマツに混じってコケモモ、ハクサンシャクナゲ、マルバシモツケなどが生えています。このように青森県側の白神山地に限ると、岩木山や八甲田山のようにハイマツが広く分布することはなく、局所的にハイマツが分布する程度です。
 特に、標高850mに分布する鬼の坪は、ハイマツの上部と下部には見事なブナ群落が発達しており、明らかに垂直分布の逆転を示しております。これも風穴がなせる現象です。以下省略
 補記は、青森県自然保護課発行の「白神山地の自然」から抜粋しました。

・ ブナヒメシンクイ(ハマキ科)はブナの実を食べる。ブナの実は3~5年に一回豊作になる。
・ マイタケもナメコ(茸)も美味しいが、ブナシメジはもっと美味しい。
・ 「ひぐらしの滝」までは、2泊3日かかる(追良瀬川の河口から約31km遡った地点)。
・ 茸を採るときは、根の部分を残します。来年また勢いよく生えるようにするためです。
・ ゼンマイを採るときは5本のうち2本だけをとる。コゴミは、一株から4本だけ採る(長い方を残す。)。
・ クマノイ(熊の胆)は冬眠中に膨れる。冬眠から覚め、食物を食べるようになると萎んでしまう。したがって熊の狩猟は春だけです。なお、250グラムのクマノイは、乾燥させると25グラムになってしまいます。クマノイの値段は、1グラムで3万円です。
・ 白神山地のマタギは、佐竹藩との境界の警備に当っていた。マタギは津軽藩からも一目置かれていた。
・ 動物の世界は、嘘のない世界です。

      以上で解説は終了



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          白神山地で熊の生態や草木や昆虫のこと等について解説されて
          いる工藤光治講師(2005年9月24日撮影)。

   
   









       

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